記念OB会の一週間前に思うこと

 とうとう、50周年記念OB会まで一週間になってしまった。ここまで来ると一抹の寂しさも感じる。ほぼここ一年間は熊大応援団OB会のことばかり従事してきたせいであろう。 

振り返れば、応援団団旗制作がなかなか軌道に乗らない頃に、ネットで「応援団旗」と検索してみたら様々な染物業者、旗作成業者が出てきた。その複数の業者から一社に絞り込んだのが北海道旭川の染物業者であった。デザインも数点依頼して2015年のOB会総会に提案をした。提案をしながらも自分自身はもうひとつ気が乗らないデザインだったことも事実だ。案の定、総会でもなかなか決まらなかったが、田村先輩の一声が…「元の団旗デザインを復元すればいいのじゃないか」であった。ボクはホッとした。確かに大漁旗みたいだと言われているが伝統あるデザインの復刻版の方がいい。これを契機に団旗制作は動き出した。ネットは思ったより安い。ついでにチアリーディングBLAZESのフラッグ旗も作った。ついでに記念品の日本手拭二種も作成した。 

次に取り掛かったのが、記念誌づくり…。OB寄稿文だけの記念誌ならば誰も読んでくれないだろう。どうしよう? すぐに思いついたのが部室のキャビネットにきちんと整理されていた大学ノート写真だ。昨年の11月2日だった。OB会の翌日に部室に行って、その大学ノート40冊ほど、福岡の自宅に持ち帰った。それからスキャナに写真を取り込む作業を行った。何度も部室に行っては返却と貸出を繰り返して3か月かけて大学ノート200冊、合計7000枚あまりの写真を取り込んだ。貴重な写真ばかりだった。一枚一枚の写真が、この日を待ちわびていたかのようにボクに語りかけてくれた。これで記念誌に使う写真の材料は確保した。 

次は、昔のOB会誌「剛毅」を読み返すと、もう一度復刻版を出したいような名文が一杯あった。昔から応援団員は、人生とは…、肉体を苦しめるとは…、己の限界とは…、大学の目的とは…、そんなことを問い直す雰囲気の中で過ごした応援団生活だった。だから、18歳、19歳の頃の不安な精神を描写したもの、応援団生活を謳歌したものが時代、世代を超えて共感できるものばかりだ。その名文に大学ノートに貼りつけた当時の写真を挿絵として挿入した。「今も伝わる応援団の熱き想い」コーナーが出来上がった。

また、記念誌にどうしても入れたかったのは、和団先輩の創成期のエピソードと梅木君、川林さんの復活応援団のエピソードであった。言葉でシンプルに表現すれば、応援団は和田先輩らが作り、梅木君らが再興した。そして再度の復活をあることをOBのみんなに伝えることに苦心した。手前味噌になるが記念誌にきちんと刻むことが出来たかなと自負している。そして一人一人の思い出として各代のページを見開きで作成した。年表と写真で綴ることが出来た。その過程では、多くのOBからの剛毅「ウルタン」の提供があり、演武の太鼓リズム表を山中君が作ってくれた。

そして万全の準備でOB会を迎えようとした時に襲ってきたのが、4/14深夜と4/16未明の熊本地震だった。4/14の地震の翌日は熊大学長や副学長と面談し協力を取り付け予定通りの実施を確認していた。でも2回目の4/16未明の地震で状況は一変した。熊本市内の被害、大学の甚大な被害を見て延期を河村会長は決意した。我々もその方針もやむを得ないと感じた。それから再度案内を出して10/29(土)のOB会開催に向けて準備をして、今はOB会開催の一週間前に至っている。 

幸い、記念OB会に参加するOBは80人、運営費負担に賛同したOBは70人あまりで計150人の気持ちが一つになった。例年のOB会の平均70人の2倍以上の規模である。祝賀会には、現役を含めると100人を超すことになる。これだけしっかりしたOB組織は、熊大体育会のなかでも自慢できるものであろう。

OB会の目玉は、やはり50周年記念演武会だろう。全国に散らばっているOBが練習のために期日前に集まることは不可能…。OB会当日に2時間の練習時間を確保するのが精一杯だ。どこまで完成度を高めることが出来るかどうかわからない。言えるのは世代を超えた充実感、若き日の達成感を味わえるであろう。祝賀会では、テーブル席表を演武会グループごとに配置する予定だ。これまでとは違った、共同作業のあとの祝賀会になり盛り上がることだろう。 

大学側からも古島副学長が記念演武会、祝賀会と引き続き参加してくれる。我々OBの意気込み、伝統の良さを大学中枢部の方々が感じてくれれば、これからの熊大応援団復活への大きな支援を担ってくれることだろう。そういう狙いも50周年記念OB会にはある。 

  そして、この50周年の時期に女性団員が一人誕生したと聞いている。この小さな芽が再び復活する熊大応援団の多くなうねりになることを期待、祈念している今日この頃である。みなさん、10/29に向けて完全燃焼しましょう!

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    Kandra Holliman (金曜日, 03 2月 2017 10:37)


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