梅木君(32代団長)と同期の川林さん(32代チアキャップテン)の寄稿です。BLAZESの誕生は、僕たち昔からのOBだけでなく、BLAZESの中でもきちんと引き継いでもらいたい思います。
「元気」「勇気」「笑顔」
32代 川林 菜穂子(チアリーダー部初代キャプテン)
私は、平成16年にリーダー部とチアリーダー部が一体となった新生応援団の発足時、チアリーダー部の初代キャプテンをさせていただきました。約10年が過ぎようとしていますが、ただチアに夢中で過ごしていた日々がついこの間のことのように思い出されます。
私がチアリーディングと出会ったのは、高校生の頃です。目をキラキラさせてステージに立つチアリーダー達に圧倒されました。
「かっこいい!私もやりたい!」と思い、大学受験を終えた春、市内で活動する社会人チームに入部しました。社会人チームでの練習は想像していた以上に厳しいものでした。それでも、初めて大会で演技をした時、観客も他のチームのメンバーも一緒に声を出し、会場が一体となる感覚に感激しました。
当時、社会人チームには熊本大学の学生は私1人きりだったため、熊本大学の学生を増やしたくて友達にたくさん声をかけました。数ヵ月後に3人が入部し、私を含め熊本大学の学生は4人となりました。それが初代チアリーダー部メンバーとの出会いです。私たちは社会人チームで練習を重ねながら、「熊本大学にもチームを作りたいね。」と話すようになりました。
そして、実際にチームを作るために動き出すことにしました。練習は、主に社会人チームで行うことにし、熊本大学では授業の空き時間に集まって自主練習をしたり、体育館の予約がとれない時には他の部活動にお願いし、すみっこをお借りして行ったこともありました。チームの名前やユニフォームは、英語辞書やカタログを手に学食に集まり、ああでもないこうでもないと言いながら、4人で決めました。
そして、同好会や部活として活動するため体育会本部に相談する中で、体育会本部役員の前原さんたちから、応援団が復活すること、その応援団でチアリーダー部として活動しないかというお話をいただきした。OB会の先輩方には、チアリーディングへの情熱だけしか伝えられなかったかもしれません。それでもあたたかく迎えてくださり、応援団部とともに、チアリーダー部BLAZESとして活動することになりました。
OBの先輩方と一緒に部室に入ると、団旗や太鼓、たくさんの写真が残されていました。当時の思い出を語る先輩からは、今でも変わらない応援団への熱い思いが伝わってきました。長い歴史のある応援団で活動していくのだと身が引き締まる思いでしたが、同時に、先輩方に見守っていただけることを心強く感じました。
新生応援団2年目には、私たちにも後輩ができました。合宿では、応援団部とチアリーダー部で一緒に練習をしました。その演技は、熊粋祭(現在の紫熊祭)のステージでお披露目することができました。チアリーディングの演技は、社会人チームの仲間にお手伝いをお願いし、一緒に演技をしました。
その翌年にも、新たにたくさんのメンバーが応援団に入部してくれました。チアリーダー部の練習も、熊本大学の体育館で計画的に行うことができるようになり、その年の熊粋祭では、自分たちで演技をすることができました。私たちが幹部交代をして引退した後、チアリーダー部は協会に登録し、競技チームとして活動を続けていくことを決めました。ちひろさんやかんちゃんなどコーチにも恵まれ、たくさんの幹部が少しずつBLAZESを作り上げてきてくれました。何より、チアリーダー部の現在の活躍があるのは、先輩方が応援団に迎え入れてくださったからだと感謝しています。
チアへの情熱に燃え、時に燃え尽きそうになりそうな時も、私は常に仲間に支えられていました。本音でぶつかりあって、一緒に泣いて、たくさん笑いました。大好きな仲間と応援団で出会えたことが、「元気」「勇気」「笑顔」となり、今でも自分を強くしてくれています。私以外のチアリーダーも、仲間との思い出と絆を大切に、それぞれの場所で活躍していると思います。これからはチアリーダー部OBも、先輩方とともに現役の応援団をしっかり支えていきたいです。
最後になりましたが、熊本大学応援団の一層のご発展と皆様方のご活躍を祈念しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
コメントをお書きください